「がまかつ」CUP
NBCチャプター兵庫2003年シリーズ(全6戦+チャンピオン戦1戦=合計7戦)レギュラーシリーズも
後半戦に入った
前日の公式プラクティスでは、農作繁忙期のダムの放水で水位が3m減水そして数日前からの雨の流入の影響
で上流〜中流域までがマッディウォーターのレイクコンディションの中選手達はアフタースポーニングのバスを
探し求めていた
プラクティス終了後の選手たちからは微妙な答えがかえってきた。「難しいけど釣れる 1500が優勝ライン?」
そして迎えた当日の朝、不安だった天候も 今にも降り出しそうな天候ながらも曇天の状態が早朝から続いていた。
年間総合争いもシリーズ中盤を迎え、ポイント稼ぎを課題にする選手達も多く”崩れない”強さが重要になってきた。
午前7:30 スタート! 選手たちは思い思いのポイントへ向かった。 先頭を走る数艇の選手はこれからの
時期の キーポイントになる1級ポイント中流域の「導水路」へ向かった。戦前の予想でもこのポイントでキッカーが
出るかもしれない予想はあった。過去何度もウィナーが出たポイントでもある。
導水路の前に陣取ったのは5選手 現在暫定首位の松村プロ 暫定2位の乾選手の両雄も含まれていた。
最初のバイトを手にしたのが乾選手だったが、その直後松村プロはキッカーとなるキロフィッシュを獲り込んだ。
そして乾選手が800gのナイスキーパーを入れるという激戦模様の中
他の選手たちは 上流・下流域で戦略通りの戦いを繰り広げていた。
暫定6位 木梨プロは、得意の上流S字カーブ上の岬で次々と釣り上げ早々とリミットメイク達成
そして2000年の年間チャンプの奥村選手は、他の選手とは違う異彩を放っていた。
中流域の5mフラットにブレイクが絡むエリアでベイトフィッシュの回遊を確認し、
キーパー獲りを予定していたこのポイントでナイスキーパーを連発しリミットメイク
そしてもうひとつのメインエリアで考えていた デキシードックに係留された観光船「姫白鳥号」の
シェードに着くバスを前日見つけた食わせのアプローチでキャッチし入れ替えに成功しウェイトを伸ばしていた。
そして13:00タイムアップ! 続々と選手たちの帰着が行われるなか、
検量にも選手たちが次々とバスを持ち込んできた。
そして最初にキロアップを持ち込んだのが前回第3戦でも入賞している平嶋大裕プロ 1370g(3本)
次にナイスウェイトを持ち込んだのが 一昨年の東条湖で優勝を飾っている松岡晋平選手 1300g(3本)
この時点で2位につけた。
そして「導水路」で乾選手とデットヒートを繰り広げていた暫定1位の松村真樹プロが帰ってきた。
しかし予想のウェイトには届かず1390g(2本)だったがこの時点で1位
続いて得意の上流で勝負に出た木梨大舟プロは、1340g(3本)10g台の僅差で悔しそうな笑みを浮かべていた。
この大会まで年間暫定2位についていた乾浩二選手は、朝一の導水路のパターンを攻略して3本で
1400g(2位相当)のウェイトをもっていながら ライブウェルからバスが出てしまうケアレスミスを犯してしまい、
惜敗した。
これもまたトーナメントの厳しさを知らしめる結果である。残り2戦での乾選手のリベンジを待ちたい。
そして満を持して 最後に帰ってきたのが 奥村英史選手 ウェイインバックの中を見た段階で
”これは?”と思わせる粒揃いの3本を持ち込み1790g(3本)で2位に400g差をつけて
NBC兵庫3勝目を完勝で飾った。
優勝の奥村英史選手は、NBC兵庫では過去8年間で最強の名を欲しいままにしていて
驚きの8年間の年間総合成績が平均3.8位という驚異的な強さを誇っている。
今年も2度目のお立ち台で年間総合もトップの松村真樹プロを追って4位にまで浮上してきた。
この選手の強さを止めれるのは誰かが今後の見所になりそうである。
トップの松村真樹プロも今大会2位に入り 年間でも2位に30ポイント水を明け
チャプター・オブ・ザ・イヤーを次戦第5戦で射程圏内に納めることができる
”崩れない”強さを見せれるかも勝負の分かれ目になりそうである。今後の選手達の熱き戦いを見守りたい。