2004年にこれまでのただバス釣りを楽しむことに限界を感じ、トーナメントの世界へと
足を向けた徳田雅一プロは、1年目のチャプターシリーズには自分のこれまでのハードベイトスタイルを
変えることなく1年を戦ったが厳しい洗礼を受けた。
しかし、近畿トレイルのクラブカップトーナメントで着実に勝負感と常に共にNBCで戦うライバル達との
ペアマッチなどで貪欲に技術を身に着けてゆき、プロトーナメントへ登録し、新たに旭川ダムという
ステージを加え2年目へと挑んだが、先輩トーナメンターでもあるチームメイトの山本栄二プロの経験
からくる勝負感を目の当たりにし衝撃を受け、シリーズ中盤までホームフィールドの東条湖と
旭川ダムとも壁へあたり結果を残せないままでいた。
その壁に風穴を開けるヒントが旭川ダムの最終戦にあった。そこで、自身初となるプロ戦初入賞を
果たし、自信を掴んだ。その自信を再び確認する機会がシーズン最後のクラブカップ最終戦の
岡山県八塔寺川ダムだった。前日プラクティスでサイズは伸びないまでも確実にリミットメイクを
達成できるパターンを掴み、カップ当日に予定通りにゲームメイクが出来た。しかし、寸でのところで
これまた、先輩トーナメンターであり、この2005年絶好調だった松村真樹プロに僅差でかわされ
初優勝を逃したが、勝負の難しさと試合巧者となる為のゲームメイクの組み立て方を惜敗により
学んだ。
そして迎えた2006年、時間がある限りプラクティスに時間を割きトーナメンターとしての
勝負を諦めないポテンシャルを身に着けていった。2006年から新たに登録した上位カテゴリーの
マスターズシリーズではタフな今シーズンのレイクコンディションに翻弄され、昨年掴んだと思った
ヒントすら掴めないシリーズが続いた。その厳しい中でもJB戦(旧ウエスタンシリーズ)では
それなりの結果を残し、最終戦を迎えようとしていた。
2006年は、JBマスターズW・JB旭川・NBC兵庫・クラブカップへ全戦参加の
ハードスケジュールをこなしていたが、体力的にもギリギリのところでスポーツフィッシングの
勝負世界を楽しむことが出来ていた。JB旭川は第2戦終了時点で年間シングルをキープし
クラブカップでも暫定2位と初のタイトル奪取に最も近い一人であった。
そのJB旭川最終戦が、旭川ダムの減水により これも何の縁か!ホームレイク東条湖に変更になった。
しかし、これまでの東条湖の自分の結果からすると到底ホームレイクのアドバンテージなど有得ない
状況だった。開催直前の変更であった為にプラクティスも前日のみの厳しい状況
自信など何処にも無かった。
【 主な戦績 】
2004 チームベストラン入会
NBC登録 兵庫シリーズ出場
2005 JBウエスタン旭川ダムシリーズ出場
NBCチャプター兵庫出場
JBウエスタン旭川第3戦 第8位入賞
JBウエスタン旭川年間総合 26位
2006 JBマスターズウエスタン出場
JB旭川ダムシリーズ出場
琵琶湖OPEN出場
JB旭川第2戦 第7位入賞
JB旭川第3戦 第4位入賞
JB旭川年間総合優勝