東条湖に2007年も「OPEN」の季節がやってきた。2000年から始まった「東条湖オープントーナメント」
回数重ねて今年で8回目になる。これまで台風や減水など様々な多くの気象条件に開催が危ぶまれたが
昇降設備の建設など気象条件に対応できるような対策で乗り越えたが、今年もこれまで最高の減水に近い
減水状態に東条湖は見舞われた。最近のマイボートの大型化やエレキの高出力化に伴い昇降設備なしでは
マイボート参加が不可能な選手が多くなっていることにより参加者の減少も覚悟の上での開催に踏み切った
そんな悪条件の中でも41名の参加者が集い歴代の勝者達と同じく「東条湖OPENチャンピオン」を目指した。
今年の東条湖の状況は、”バスがデカイ!”尽きます。それだけ大型がキャッチされています。
50UPは過去最高であろう数が上がっており、11月17日には公認記録としては最大の56cmがキャッチ
されるなど夏頃から始まったビックフィッシュラッシュは続いていた。
松浦光平氏がキャッチした 56cm
大会前日にもキロアップがキャッチされている情報もあり、ビックバスへの期待が高まった。
そして迎えた大会当日 早朝気温−1℃の真冬を思わさせる寒さの中開会式セレモニーが行われ、
8:10 2007年のOPENが始まった。スタート直後から本湖水天宮岬でいきなりロッドが曲がるシーンが
見られその後も本湖・渓谷部多くのエリアでキャッチされていた。今大会は本命エリア不在の大会で、
もしあるとすれば3週間前に行われたウィンターリーグの優勝パターンである本湖Hドックだと思われたが、
そのHドックは不発で早々に見切り他エリアへと移動する選手が多く見られた。
そして比較的多くの選手が小船団を形成していたのが本湖サーフィンワンドと渓谷入り口部のウンコー岩
周辺 しかし、数は出るものの破壊力に欠けるものがありビックゲインはでなかった。
そんな中、前日プラクティスから入りここ最近の東条湖の情報収集を念入りに行っていた数名が予想外の
エリアで勝負を掛けていた。それは満水の東条湖では中流エリアに属する”ダズワンド”だった減水の東条湖
ではほぼ最上流部と言っても過言ではない浅い1.9m〜3.2mレンジに回遊してくるビックバスの数少ない
バイトを確実に取る作戦にうって出ることだけに絞り込んだ優勝の村下泰健選手だった。
村下選手は朝一から予定通りにダズワンドの水深2.2mにボートポジションをとり0〜1.9に一気に落ちる
ショア側へイマカツへアリーホッグ4インチの10gテキサスリグをキャストしズル引きとリフト&フォールの
2つのアクションを交互に行う攻めに出た。
そして8:35 開始3投目に水深2.5mでバイトがあり一気ラインが走り上がって来たのが1600gのキッカー
フィッシュだった。その後も同じ戦略で攻めるも10:00頃までバイトが無かったが、
10時過ぎに1バイト!しかし痛恨のミスバイトを犯してしまい、フッキングに持ち込めなかった。
そのミスバイトがルアー少し浮かせぎみのときだったのでルアーをイマカツモグラジグ20g+ヘアリーホッグ
4インチのリフト&フォールへチェンジした。10:35の数投目のリフトアップでバイト!上がってきたのは
”優勝”をちらつかせるには十分なキロアップだった。その後はバイトは無かったが同じエリアで他にも数本
キロアップがキャッチされていた。今大会の間違いのない本命エリアだった。
2位には水天宮岬で今大会ビックフィッシュ賞となる1,665gをレッグワームのダウンショットで捕らえた竹林慎一郎選手、
3位には不動岩の滝の岩盤でキロアップをマザーワーム3インチのライトキャロでキャッチした三好正二郎選手、
4位にはダズワンド〜他全てのエリアのランガンでリミットメイクを達成した本田将輝選手、
5位には句碑岬とサーフィンワンドでマザーワーム3インチのダウンショットでリミットメイクを達成した
「東条湖の帝王」の異名を持つ松村真樹選手が入賞した。
終わってみるとウェイン率60%近いこの時期の東条湖としては合格点の釣果だった。
ここ数年のワカサギの定期放流と春先に実施されるスポーニングエリアの釣り進入禁止措置などが功を
奏して着実にバスのサイズがアップしていることを実感できた「東条湖オープン2007」だった。
最後に、ご後援・ご協賛頂きました各企業の皆様・地元東条湖観光の皆様そして参加選手の皆様に
感謝します。また来年もチームベストラン一同力あわせて開催をさせていただけるよう努力して参ります
のでご支援頂けます様お願い申し上げます。
(チームベストラン東条湖OPEN実行委員会)