初夏の日差しがキツイ岡山県吉井川でチームベストランクラブカップツアートレイル第28戦(ダブルスマッチ)
が開催された
初めてのリバーフィールドでの開催とあって航行注意など細かく指示が伝達されいつもと違う緊張感があった。
梅雨明け以来、本格的な夏到来で連日気温30度を超える人にも非常に厳しいコンディションの中スタート。
岡山県吉井川は大きく上流部と下流部の2つにエリアが分かれバスフィッシングを楽しめるフィールドで
今大会は上流部で開催された。この上流部は会場河川敷から下流側は水深10mを超える深い水深をもち
流域の河幅も100m以上の広いエリアの両側にリップラップや崩れた竹やぶのあるレイダウンや水中島などが
ある変化に富んでおり、上流側は二股に分かれたチャラ瀬から流れ込むエリアから数本の橋の橋脚や
旧橋脚からなる水中のマンメイドも点在し何処にでもバスが着いている雰囲気をかもし出す小規模リザーバー
の顔ももつ多彩なフィールドである。
スタート直後、全艇のボートが上流側へと向かいそれぞれのエリアへと向かった。
勝負どころは時間経過とともにバックウォーターなどへさして来るビックバスを獲れるか
それともランガンでコンスタントにウェイトを伸ばせるかの勝負になると見られた。
蓋を開けてみると予想通り、ゲスト参加の吉井川を知り尽くしている梅田修司選手が会場河川敷下流側の
水中島と上流側のJR橋脚と弓削橋橋脚の下流側をファットドーバーのナチュラルドリフトをメインで攻略し
リミットメイク2,990gで3位に入賞した。
そして初めて吉井川を訪れた三好正二郎・福永治ペアはJR橋脚をメインエリアにスワンプクローラーの
ネコリグとマドネスマザーワーム3インチのDSで旧橋脚の陰やシャローのカバーに潜むバスを丁寧に
攻略しリミットメイク3,370gで準優勝を決めた。
今大会のウィナーは、唯一シリーズ創設以来8年28戦連続出場記録を続けている村下泰健選手と
今季より参戦のルーキー三谷聡選手の凸凹ペアだった。村下・三谷ペアは前日プラクティスから
本フィールドに入り、上流部を中心にチェックをし大会当日にはエリアを2箇所に絞込み確実にリミットメイクを
早い時間で達成できるエリアをJR橋脚と山陽自動車道(吉井川橋)のちょうど中央部に位置する西側の
リバーチャンネル絡みのレイダウンのエリアと絞込み勝負を掛けて、その戦略がドンピシャにはまり
2時間足らずで3キロを超えるリミットメイクに成功し数回の入替えを含みトップウェイトの3,490gを叩き出し、
両選手とも同シリーズ初優勝を飾った。村下選手の参戦28戦目にしての初優勝と三谷選手の参戦2戦目での
初優勝はそれぞれ同シリーズの最長・最短記録になる。
年の差20歳の凸凹ペアの初優勝の記録も未踏の記録になるでしょう。
村下選手はシリーズ年間賞レースでも暫定トップに立った。
(文・解説)
チームベストラン
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写真撮影担当 吉冨宏昭
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