2005年7月4日(日)、今年3戦目となる『チームベストランクラブカップツアートレイル第25戦』が、ホームレイクである東条湖(兵庫県)にて開催された。
先日行われた『NBCチャプターヒューマン大阪校戦』での優勝ウェイトが1,500g位という事もあり、今大会も激渋の東条湖が予想された。
しかし予想に反して、大会前日には雨天の影響か表層系のみで5本7,000gと好釣果のアングラーもおり、大会当日の釣果も期待された。

第24戦終了時点での暫定年間上位入賞者にとってこの一戦は、年間優勝に向けての重要なターニングポイントとなる。
それに対するプレッシャー、また他の選手にとってもホームレイクであるが故に感じる独特のプレッシャーの中、それぞれの想いが交錯しながら雨の第25戦はスタートした。

今大会の東条湖は、本湖から中流域において久々に水がクリアーだったのだが、釣れるも単発で苦戦する選手が多く、朝一の一匹でヒントを掴んだ選手もいたが、前日プラクティスの好釣果にパターンを切り替えれず湖をさまよう選手、思わぬアクシデントでコンディション崩してしまった選手、例年のシーズナルパターンとの違いをアジャスト出来ず苦悩する選手と、様々な選手の表情が見受けられた。

この様な状況下、勝者は上流にいた!
水の色が悪くほとんどの選手が敬遠する中、魚の活性は良いとプリプラクティスで読んでいた三好正二郎選手がポストパターンを攻略し5本リミット達成し、2,000gオーバーで『クラブカップツアートレイル』シングル戦初優勝を飾った。
パターンは第1インレット及びイマカツフラットにて、魚を目視した後離れた所から、自作スモールラバージグ+(マドネス「ファイナルヘブン(改)」、シャッドシェイプワーム4インチ)のスイミングで釣るという「半サイト」ですべての魚をキャッチした。

2位につけたのは前回池原戦から連続入賞の徳田雅一選手。
前日プラクティスのパターンを成立させ、水天宮横のゴミと上流の小さなワンド内のカバー+ゴロタ岩が絡むポイントにて、マドネスジャパン「セブン」の表層ピクピク、同じく「ファイナルヘブン」のDSで2本ウェイイン。

3位は夏の東条湖を象徴する導水管にフィーディングタイムを読んで入り、ベイトプレス「バイスクロー」のTXにてビッグフィッシュ賞となる真っ黒なビッグバスを仕留めた村下泰健選手が続いた。わずか数投からのバイト、ハイパー電撃合わせと居合わせた選手に衝撃を与えた。

惜しくも入賞は逃してしまったが、4位につけたのはツアートレイル開幕から2年連続アングラーオブザイヤーを獲得している高風優一選手。常にコンディションを崩さない安定感を見せ、導水管にて1ozジグ&ポーク(ビッグダディ)で良型をキャッチ。

5位はサマーシーズンの強さが印象的な山本武史選手 岬周りをランガンしマザーワーム2.5のDSにて攻略。

結果的に、成績上位をJBマスターズ登録選手が占めてしまっているのはさすがといった所だろうか。
彼らの試合に対するモチベーションが、他の選手より突出しているという現われだろうか・・・
今大会のレイクコンディションはやはり渋めだったが、ホームレイクであるという意地か、殆どの選手がウェイインしまずまずの釣果となった。

次週(7月9日)には『チャプター兵庫第4戦』が控えており、各選手は休むまもなく挑まなければならない。
この日の上位陣はもちろんだが、今大会不振に終わった選手達がどの程度モチベーションを上げてくるの
か注目したい。

シリーズ年間争いは暫定1位の三好選手と3位の村下選手までの差が8ポイントとなり、最終戦はこの上位3名で争う事となる。
最終戦となる第4戦はペア戦で、岡山県八塔寺川ダムにて11月5日(日)開催予定である。



(文・解説)

チームベストラン
クラブカップツアートレイル
2006年プレス担当 坪根義文
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