NBCチャプター兵庫 第5戦「マーキュリーマリンジャパンCUP」
福永 治 第5位入賞!!
トーナメント参戦記
「 ”アジャスト” それがチャンスの道標」
今回も前日プラクティスなし、ぶっつけ本番の試合となりましたが浮きもの中心のサマーパターンの準備を
して当日に臨みました。
スタート直前までどこから攻めていくか悩みましたが、昨年いい思いをした本湖の沖のブイから入ることに。
まずは段々畑沖のブイ、その次にデキシークィーン北側のブイをそれぞれ数投して早々にHドックに移動。
西面、東面は先行者がいたのでBIG BITE桟橋側の南面に入りました。
ダウンショットのフォーリングで狙いますが反応が無いので自作スモールラバージグにチェンジ。
ドックに平行に投げ少し沈めてゆっくりミドストしてくるとグググっとティップが絞り込まれるバイトが!
慎重なやり取りのあとグッドサイズを無事ランディングできました。
やはり浮きもの狙いがアタリかな?ということで次はダムサイトへ移動しブイをダウンショットの
カーブフォールで狙っていくと少し小さいがキーパーサイズをとり二本目。
この時点で時間は9時くらいだったので今日はリミットメイク簡単かな?と思ったのですが
その後は日が昇って暑さが増すほどにバイトが遠のきリミット揃えることが出来ませんでした。
途中、ディープを少しやったり最上流域まで上ったりしましたが浮きもの以外での反応は皆無、
帰着ギリギリまで粘りましたが結局2本でウェイイン。
大混戦の1200g台の中、結果運良く5位に入賞!予想外の結果に本当に嬉しかったです!
今年はプラに入れない状態なので試合当日はパターンが全く見えず、トーナメント中にパターンを探し
ていく厳しい試合が続いています。
でも釣れても釣れなくても自分の持てる力を全部出し切って今年は頑張れていると思うので残り一戦、
結果はどうあれ悔いの無いトーナメントにしたいと思います。』
今年から復活となった 加古川でのNBC大会の様子をレポートさせて頂きます。
最初に加古川と言えば 野池郡が密集する東幡地区のほぼ中央を流れる 知る人ぞ知る日本屈指のリバーバッシングのメッカでもあり、上流から下流域まで多くのバサーが訪れる超有名ポイントでもあります。
加古川で行われるトーナメントの歴史は古く92年頃からの兵庫チャプター開催地でもあり 開催当初は、中流域の西岸で行われていて、駐車場の関係もあり直ぐに下流域の西岸で行われていていました。99年頃より長期の護岸工事もあり同下流域の東岸に移り2002年に会場が全戦東条湖なるまでの間 本気モードのトーナメントアングラー達の勝負の舞台でした。
そんな先輩アングラー達が本気で熱い勝負をしているのを雑誌などで見かけ、 僕が初めてトーナメントに参加したのもこの加古川西岸で行われた兵庫チャプターでしたが、その時は右も左も分からず ボウズ!!を食らった苦い経験がありますが、良くも悪くも僕のトーナメントアングラーとしての第一歩がここ加古川で始まった思い出深い場所です。
そして、今年から5年振りに再び加古川でNBCトーナメントが行われる事を知り 最近自分の釣りのレベルに頭打ちを感じていたので、 初心に戻ってまた一からと言う思いもあり加古川陸釣り大会の第3戦に参加しました。近年 バスアングラーの増加と条例などの関係で、バスの濃さも以前とは少し違う印象を受けましたが、ここは加古川 釣れれば40up間違いなしと言う声も、今だ良く聞かれます。久しぶりの加古川の印象は、流れ込み、テトラ、深場、反転流、ブレイクなどの多くの変化をもったエリアが、年月が経てども バスを多くストックするエリアと言う印象でした。というのも数年前のトーナメント時とほぼ同じエリアに確実にバスが存在していたからです。
僕のこだわりだったのですが、数年前と同じスタイルで参加しなければ意味がない(今は自転車がOKです。自転車が絶対お勧めです)と言う事でライブウエルをのせたママさんバギー?を引きずりながら 竿は最低限の3本、タックルは体に巻き付けて いざスタート!
走り去る自転車部隊 駆け足でエリアに急ぐジャンキー達を尻目に テクテクとどこか空いているといいな なんて思いながらのスタートでした。
先ず数年前良かったエリアからスタートと言う事で、スタートと同時に下流へ移動 過去にも美味しい思いをした2号線近辺のリップラップ沿いを岸から数センチの所に岸に平行にバズベイトを巻きます。これは以前に朝一番岸沿いに人影がない時間帯にリップラップから出てくる手長えびをバスが捕食するために待ち構えていてフィーディングに入っていてサーフェイス系で一撃で仕留めたことが過去に数回あったのが理由です。
この日も「ゴボっ」っと 独特の音を上げバズを吸い込みましたが、準備はしていたのにあせってしまいフッキングにはいたらず すかさずフォローのグラビンバズで確実にしとめられると言うのがこの釣りの真骨頂と思いキャストしましたが! 完全無反応 そう簡単には釣れないのがトーナメント!
そして、さらに実績のある下流に移動し、運良く空いていたその場所に立つと
足元に40近くはあるバスと目が合い よしよしと 静かに気配を感じ取られ無い様に近づいたつもりが 向こうからすると殺気むんむんだったのか、バスの方も静かに消えて行きました。
しかし、バスの姿を見るのと見ないのとではモチベーションが違います。 消え掛けていたトーナメンター魂(まだあったようです)がメラメラと燃えてきました。
あたりを見渡すと スーッと逃げるバスを確認 すかさず逃げていくであろう場所にオッズのチャンクショット赤16分の1に加古川実績バリバリのマドネス:ファイナルへブン グリパンをワッキーがけにして 2アクションほどでドンと言う強いあたり これが1匹目のキロフィッシュ!
先ずは、ウエィインできる喜びをひしひしと感じながら 再び足元を見るとなにやら魚の気配?!この日は、数日前の雨の影響もあり 激マッディ 30センチも見えないような状況でした。
しかし もしや スポーニングを意識したバスがいるのでは?と思い 最近マイブームでもある キラービルミノーをスローシンキングチューンしてバスをいらだたせる作戦に変更
いるであろうポイントまで沈めて強烈で短いポンプリトリーブ 再びスラックを出すと同じ場所に又沈んで行って 再びポンプ これを数回繰り返すとバスも思わず口を使うと言う荒業
この時キラービル特有のロングビルでネガカリがほとんど皆無、又ジョイントボディーなので岩などにリップを掛け、そのままシェイキングすれば テールをプルプル震わせボディーも時折くねっと動かすことが出来ます。さらに一番のポイントがキスバイトフック どうしても上から咥える事が多いこの時期には、このフックがものを言います。 最強にして最新のミノーテクニックが可能となります。
数分もしないうちに やはりスポーニングを意識して目が真っ赤になった
バスをゲット 2本目 もれまたキロ近いナイスフィッシュ!
ここまで来たらリミットメイク!しかしそう簡単に行かないのがトーナメント! 日差しもだんだん正午近くになるときつくなり始め 自分が以前のように若くない事を思い知らされた一日でもありました。
最終的に優勝と言う最高の結果で幕を閉じたわけですが、何より以前と変らないスタイルで 暑い中久しぶりにトーナメントを楽しむ事が出来たのが一番の収穫でした。
そして、この大会で久しぶりに再会した戦友である奥村哲也というアングラーに僕の10年近くの戦跡の中で初めて勝てたことが嬉しかった。
それは彼が僕が本気で戦っていたNBCチャプター兵庫で最強の天才アングラーだからです。この大会も準優勝と紙一重の勝負でしたが、
この強くて身震いするライバル達と同じ時間で同じ戦いが出来るのもトーナメントならではの楽しみです。
その楽しみ味わえるには、この暑い中 楽しいトーナメントを開催するに当たり 運営携わるスタッフのみなさんの努力が縁の下にあることには頭が下がります。とても感謝しています。
皆さんも是非一度この大会に出て、陸っぱりに汗して楽しんだ日々を思い出して見てはいかがでしょうか!
2006年度NBCチャプターオール兵庫チャンピオンカップ
(NBCチャプター近畿ブロックC王座決定戦)
「生野銀山湖 湖畔/東条湖BIGBITE CUP」
福永 治 総合優勝!!
トーナメント参戦記
「 ”見えない力” 自分ひとりでは到達できない領域 」