Professional Tournament Series
MASTERS WESTERN LEAGUE
1st round  「SUNLINE CUP」 LAKE TOJOKO
STORY

初日の開会式で試合の流れを決める重要なフライト抽選が行われた。TOP50組を含めるゼッケン前半組みが「赤」、今季よりマスターズ登録の

選手が多い後半組みが「青」の2色に振り分けられ 赤の1番TOP50の小林知寛プロと青の1番の選手がジャンケンをする方式で決められる

ことになり、その運命のジャンケンも東条湖の女神がいたずらをしたように、強豪が多く属する「青」が初日2番フライトになり上位陣には

厳しい戦いを強いられることになった。

そしてスタートフライトが5艇づつに区切られてスタートが順次はじまったが、ほぼ7割以上の選手が上流へ向かった。

残りの3割が本湖勝負にでたがその選択が正解であることが1時間も経過しない間に各ワンドで「ヨッシャー!」の雄叫びが鳴り響いた! 

しかし、その正解はウェイインという結果のみであって必ずしも勝負に拘ったものに直結した選手はやはり上流部であった。

その上流組で続々とキッカーとなりえる大型のバスがキャッチされる中、超地元ロコアングラーであり 「東条湖の帝王」と称される

松村真樹プロが上流エリアに入ってきたのはそんなに早 くはない時間だったが彼には東条湖の守護神「水天宮」の女神が味方について

いたようだ"!  彼が第一インレットの禁止エリア表示の前に立ったときビックバスが姿を現し そして消えていった。彼はすぐさま消えて

いった方向へキャストすると一発で正に!ビックバイトが来た!なんと!スーパーキッカーそして彼自身の東条湖新記録となる2300gを

超えるビックバスをキャッチしたのだ。 ある意味オリンピックでパーソナルベストを出すようなもの、この強運も東条湖を最も良く知り

苦渋も多く舐めてきた彼ならではかもしれない。

その興奮の1本に酔いしれることもなく彼は冷静に試合の流れを判断し、無理に1本を追加することを狙うのではなく 

この1本で初日の上位は確実だろうと読み残りの時間を2日目のプラクティスに当てることにし全湖をチェックする為に残りの多くの時間を

費やした。各選手のポジショニングそしてそれがバスへ与えるプレッシャーの度合いなど冷静に分析し2日目の戦略を決めた。

そして帰着検量の14時を向かえ桟橋へ帰着 ぞくぞくと持ち込まれるハイウェイトだったが、大会委員長でもありJB・NBC副会長の

綿井ディレクターをも松村真樹プロのビックバスは唸らせた。しかし、運命は簡単には栄冠を見せてくれなかった 

若手の筆頭株の長瀬照之プロがこれまた驚嘆の4本を持込み、松村プロを交わして初日トップにたった。

さすがマスターズプロシリーズだけのことはあるハイレベルの優勝争いとプレッシャーが選手達を襲っていた。長瀬・松村プロの1・2以外にも

TOP50の小林・佐々木プロや地元有利の展開で期待通りの結果を出した昨年のチャプター兵庫のAOY山下広大プロや北兵庫の

中西靖明プロも上位につけ誰が来ても可笑しくない激戦となった。チームベストランメンバーは松村真樹プロ以外はロコの実力を発揮する

ことは出来ず惨敗の結果となった。2日目は天候が雨になるとの予報だったので戦略の組立てが選手それぞれに考えねばいけなくなり

夜はその話題で持ちきりだった。


今回のJBマスターズウエスタンリーグ開幕第1戦「サンラインCUP」が会場変更で岡山県旭川ダムから我らチームベストランのホームレイク

兵庫県東条湖へなった。しかし、完全ロコ有利の下馬評が流れる中 本大会へ出場するチームベストランメンバーは心中穏やかではなかった

それは、ホームレイクと言えども昨年夏過ぎから釣果が不調な東条湖だったからだ。それも東条湖ウィンターリーグの結果が例年の平均を

大きく下回る低ウェイイン率になったこともあり、チームベストランメンバーのみならずロコアングラーのほぼ全てが不安に襲われていた。

そんな中、JBマスターズの前週に開催されたNBCチャプター兵庫の結果に注目が集まった。14日の前日プラクティスの状況は、

マスターズ選手のプリプラクティスも多く賑やかな湖上だったが釣果はそん な悪くない状況だった。

2キロ近いビックバスが上がるなど景気の良い話も聞こえてきたが、春のサイト合戦になる早々には今一歩早い感じだった。

そして迎えたチャプター開幕戦、スタートの火蓋が切られ てみると一晩で湖は一変し、上流部を中心にビックママのネストが散々と

配置され完全ネスト合戦になった。そして結果は、春〜夏に掛けて強さを見せるNBC選手の榊原伸一選手が3本リミットで3キロ弱の

ウェイトを持込み優勝を決めた。この大会で唯一翌週のマスターズに出場するプロ選手で表彰台に絡んだのが松村真樹プロだった。

松村プロは翌週のマスターズ戦に照準を絞り当日のレイクコンディションを見てネスト合戦になると予想しネスト以外のパターンでの

入賞を狙っていた。

そしてそれがまさに嵌り、得意のHドックのバスを仕留めるとともにコンタクトポイント周辺をうろつく浮きバスをミドストで攻略し入賞を決めた。

そして翌週の戦略もこの時既に決めていた。自らのゼッケンからスタート順が良くないことを想定しバックウォーターでの

ネスト合戦には勝ち目が無いと判断し虎視眈々とチャンスをうかがっていた。

しかし、松村プロはそんな時に限って体調不良が彼を襲い20日のマスターズ前日公式プラクティスに午後からしか入れないという

アクシデントに見舞われた。そんな逆境も彼に見方したようにも見えた前週の良いイメージをもったまま少ない時間ではあるが

ライバル達のポジションを確認するしか出来ない満員御礼の東条湖で更に彼にサイト合戦回避への決断をさせた。

チームベストランからはエントリー5名(村下泰健プロ・松村真樹プロ・三好正二郎プロ・徳田雅一プロ・後藤剛プロ)のうち急用で

出場できなくなった徳田雅一プロを除く4名が出場した。

そして地元チャプター兵庫から昇格したプロでは、伊藤宗利プロ・山下広大プロ(昨年のチャプター兵庫AOY)など

10名近い選手が出場していた。

PHOTO BY NBC Bass Magazine & NBC All Hyogo comi

そして、それぞれの2007年JBマスターズトーナメント第1戦「サンラインCUP」が4月21日(土)に開幕した。

今大会の冠スポンサー「サンライン」の契約プロが多く出場しているもうひとつの兵庫のチャプター北兵庫出身プロも田村正敏プロ・

八田和也プロ・中西靖明プロをはじめとして多くの選手が出場していた。ホームレイクを生野銀山湖にもつ彼らもここ2年間でチャプター

兵庫と北兵庫の交流戦が秋に開催されていることもあり東条湖は無知ではなかったので優勝候補の選手に上がるプロも居た。

地元の下馬評では、圧倒的にご当地ではあるものの多くのプロ戦の経験と東条湖の経験値から見て 「松村真樹プロ」有利

そして昨年同シリーズ年間5位につけた「三好正二郎プロ」そして、過去東条湖開催のNBCチャンピオンシップで優勝経験もある

田村正敏プロ、昨年の近畿BC入賞の村上明生プロ、そして小林知寛プロをはじめとするTOP50メンバー 

昨年の同シリーズ年間上位の”岡山の天才”塩見友広プロや若手の筆頭株の長瀬照之プロなど名前を挙げれば数え切れない試合巧者

のトーナメンターが犇めき合っているこのカテゴリーは難攻不落の城を攻め落とそうとする戦国武将さながらの戦いが予想された。

PHOTO BY NBC Bass Magazine & KENYA.MORI

PHOTO BY KENYA.MORI

初日撃沈した三好正二郎選手がロコの意地を魅せ2日目のビックフィッシュとなる1865gを持ち込んだ。

そして迎えた22日第1戦2日目の異様に暖かい小雨の降る朝を迎えた、初日とはまったく逆のフライト順である。赤の老い番号からのスタート

だったがやはり上流へ向かう選手が多く展開は予想できないものになった。

叩かれたタフ必至の上流組か比較的広範囲に狙えるエリアがまだ残っている本湖組か微妙な選択を選手達は強いられた。

そして初日暫定2位の松村プロは初日とフライト順はあまり変わらな かったが、上流へ向かう予定で準備していたがフライト待ちの時に

本湖のHドックへ向かう選手が居ないことを見て急遽まずドックを打つ戦略へ変更した。

これがズバリ!的中!3投目に先週のチャプターを再現するような700g近い貴重なファーストフィッシュを獲ることに成功した。

この早々の成功が彼に最後まで諦めない余裕を与えた。本湖・中流とランガンをしたが反応はなく

最後に一番魚影の濃い大混戦の上流イマカツフラットでの勝負を決意し西岸側のブレイク沿いをDSで丁寧にせめて

船団犇めき合う中で500gフィッシュを搾り出した。その頃暫定トップの長瀬照之プロはキロフィッシュ近いバスを1本獲っていたが

続かず苦戦を強いられていた。そして13:00にタイムアップ 

続いて初日2位の松村真樹プロが検量へ2本で1190gこれまた微妙だが直前の検量で中西プロが長瀬プロと松村プロとの間の

ウェイトであったために松村プロがポイントで長瀬プロを交わしたのは見えたが、そのほかの上位陣の順位動向が微妙な雰囲気だった。

上位陣が崩れて行く中初日6位につけていた中西靖明プロが検量へ1010gのウェイイン微妙なウェイトとなり、

初日3位・4位につけた佐々木・池田プロともノーフィッ シュで脱落、

初日5位につけたTOP50 小林知寛プロも855gを持ち込むもマスターズ戦初優勝は今回もお預けになった。

そして初日23位の芦田プロが検量 唯一の3本で2080gの2キロ超えで2日目のトップウェイトを叩きだした。 

そして暫定トップの長瀬プロが検量!995g 微妙なウェイトである。

14:20表彰式開始のアナウンスが会場に響き渡り、選手達が表彰式会場へ集まった。

15位 103ポイント岡野晃一プロ 「おお!103ポイント」 これで三好正二郎プロの入賞が確定した 2日目のビックフィッシュが効いて104ポイントで13位入賞を果たした。最終的に帳尻をあわしてくるところが昨年のシリーズから三好正二郎プロが学んで成長した姿を魅せてくれた。

そして冠スポンサー サンライン様のご挨拶の後、今季は15位から入賞となるために15位から表彰が始まった

「準優勝は、 192ポイント 長瀬照之プロ 」 初日からサイトフィッシングでの強さを発揮したがマスターズ2勝目には今一歩及ばなかった

 「 第3位 188ポイント 中西靖明プロ 」 彼自身3年ぶりのマスターズ戦の表彰台を地元兵庫での開催で決めた  

つづいて「第4位 187ポイント 松田直人プロ 」ヒューマンのこの春の卒業生が幸先よいスタートを切った。

そして続々と表彰が続いた そして 「第5位 186ポイント TOP50 ゼッケン6 小林知寛プロ!」 表彰台は獲ったものの彼ほどの
選手になると 常に優勝を狙っているので小林プロとしては残念な結果だったが、しかし強い!


SPECIAL THANKS : KENYA MORI , BB.EIJI , ANKEN , TOJOKO BIGBITE , NBCBassMagazine

Congratulations ! Masaki Matsumura

「そして第1戦サンラインカップの優勝は、 ”東条湖の帝王” 松村真樹プロ!195ポイント!」 と帝王という名を命名するかのごときアナウンスが会場に響き渡った!

JBマスターズウエスタンリーグの開幕は、参加プロそれぞれにドラマのあった大会となったと思うが地元で勝利を求められた中での

ド本命のプレッシャーを自分の糧とし勝利を手中に納めた松村真樹プロを友とともに称えたい。

そして、彩られた数々のドラマを演じてくれた マスターズプロアングラーのみなさんの健闘を称え、有難うといいたい。

冠スポンサー サンライン様 そして 運営のJB本部の皆様にも心より感謝の意を表します。

JBマスターズ第2戦は5月19日〜20日に開催される。マスターズプロアングラーの熱き戦いを魅せてもらいたい。 


 (チームベストラン本部広報)